2009年7月20日(月)

明 治 丸

東京都江東区越中島2-1-6 東京海洋大学越中島キャンパス

帆柱

泉谷しげるが「♪季節のない街に生まれ 風のない丘に育ち…」(春夏秋冬、1972)と唄っていた頃でも、今よりはまだ季節感があったような気がする。学校が夏休みになる7月後半には海水浴にうってつけの青空がひろがり、午後には必ず夕立があった。

改修中

大人になってからの夏休みは8月中旬のお盆の時期で、海にはクラゲが出始める頃だ。子供たちもウォータースライダーなどのあるプールの方が好きなようで、海水浴には縁遠くなってしまった。

世間的にも海水浴人口は減少傾向にあるという。だから、平成八年(1996)に7月20日が「海の日」として休日になった時は、「みんなで海水浴に行こうよ」というメッセージかと思ったのだが、実際は、海水浴とは何の関係もない日だった。

それは、明治九年(1876)に明治天皇が北海道・東北巡幸をされた際、船に乗って横浜港に安着した日を記念しているのだ。

その時に座乗された明治丸は、日本最古の鉄船として重要文化財に指定され、越中島の東京海洋大学構内に眠っている。

説 明 板