2009年7月18日(土)

上落合富士

東京都新宿区上落合1-26-19(月見岡八幡神社)

富士塚

門をきっちりと閉めた月見岡八幡神社の境内は、人の気配もなく静まりかえっていた。併設されている幼稚園の園児が外へ出ないように、また不審者が園内にはいらないようにという用心のためだろうが、今日は土曜で園児たちはお休みのようだ。

境内

「不審者じゃありませんよ〜」と小さな声でつぶやきながら境内に入ってみる。新宿区で一番古いという宝篋印塔形の庚申塔は、拝殿の左手奥に建っていた。その背後にはボク石を高く積み上げた峻厳な富士塚。狭い空間にぎゅっと押し込められた分だけ"垂直に切り立った感"が強い。こちらも門が閉まっていたので外から眺めた感じでは、講碑は目立たず良くできた庭園の築山のような風情だった。

そそくさと写真を撮って境内をあとにする。家に帰って写真をよく見たら、庚申塔の後ろから烏天狗がこちらを睨んでいた。

新宿区の説明板