大垂水峠
東京都八王子市南浅川町/神奈川県相模原市相模湖町千木良(県境)
11時前に高尾山口の駅前を通過した。寝坊のわたしにしては早く着いたと思ったのだが、反対車線には、続々と早起きのローディたちが峠を下ってくる。
さすがに東京と山梨方面を結ぶメインルートだけあって車も自転車も多い。特にロードの多さは多摩サイ並みだ(少し大げさ、半分ホント)。
特に自分に課すものもないので、ゆっくりゆっくり30分かけて峠までやってきた。「日本橋から58Km」の標識や「東京府 神奈川縣 境界標」の石柱、「大垂水峠 標高392m これより神奈川県」のサインなどを見て神奈川県側にはいると、「大ダルミ峠」と大書きされた石碑が目に入った。横濱貿易新報社(現神奈川新聞社)が昭和10年(1935)に建てたものだ。
碑の横から神奈川県側が開けて見える。期待していた相模湖は山間に隠れているけれど、今までの谷間の道から解放された広々とした眺めが気持ちいい。少し下ったところからは津久井湖方面の展望が開け、相模川に架かる桂橋やさがみ湖リゾート プレジャーフォレスト(旧さがみ湖ピクニックランド)の観覧車などがオモチャのように見えた。
東京側より急なワインディングロードを一気に駆け下りて、相模湖畔の町まではワープしたかのように一瞬だった。
※ 2020年12月に交通事故があり、「大ダルミ峠」の碑は損壊し撤去されてしまいました。ちなみに、現在の正式名称は「おおたるみとうげ」。