左馬神社・鯖神社
神奈川県横浜市瀬谷区橋戸3-20-1(左馬社)ほか
境川下流の地図を見ていたら、「左馬神社」という珍しい名前がいくつも散らばっているのが目についた。しかも鯖神社、佐婆神社と同じ読みで字の違う神社もあって、なんだかいわくありげだ。
江ノ島からの帰り道、その内のいくつかを回ってみた。
どの社も大通りから外れた集落の奥にひっそりと鎮座している。お堂は質素で飾り気がないけれど、境内はどこもきれいで感じがいい。遠くから人を集める大社ではなく、土地の人たちを温かく見守る氏神さまとして大事にされてきたのだろう。
調べてみると、飯田神社など地名を冠した名前に変っているものも含めて、十数社のサバ神社が厚木街道(県道40号)より下流の境川流域に集中しているという。かつては、疱瘡、麻疹、百日咳などの疫病が流行ると、このうちの7社(相模七サバ、組合せは諸説有り)を一日で回って厄落としをする「七サバ参り」という風習があったそうだ。
手頃な範囲に散らばっているサバ神社は、現代の散歩人にとってもRPG的に回るのにちょうどいい。名前の違う元サバ神社を発見したり、同じ境内に標記の違う石造物などを探す楽しみもある。さてあなたはいくつ回れるかな。
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