境川河口
神奈川県藤沢市鵠沼松が岡1-1付近
振り返ってみると、境川ポタリングの記憶は黄色と青のゾーンに色分けされて目の前に浮んでくる。藤沢駅周辺の賑わいを境に、上流は稲穂が揺れる田園風景の黄(金)色ゾーン。そして、下流側は海の気配が漂う青のゾーンだ。
青のゾーンにはサイクリングロードがないので、一般道や舗装のされていない護岸の上の道を行く。
江ノ電の小さな鉄橋を越えると、目の前に江ノ島が見えてきた。河岸に係留されたヨットやクルーザーが路上駐車のようにならび、空気に潮の香りが混じってくる。
今まで川の外側の景色ばかり見ていたのに、河口に近づくにつれて川面ばかり見て走っていることに気がついた。
やがて大海に流れ込んで解き放たれる川の水がうらやましい。川を下るときにいつも抱く思いを、今日はいつもより強く感じながら相模湾をめざしてペダルをこいだ。