2009年9月21日(月)

藤橋城跡

東京都青梅市藤橋2-169-1 / (杣保葛神社)藤橋2-107

石灯籠

広々とした水田が黄金色に染まっている。水田の南側に藤橋城跡の杜がこんもりと見える。城と言っても戦略上の拠点ではなく、居城とされているから、高台から毎日お米の出来具合を見ていたのだろう。

藤橋城跡

城址の中央に立っている碑によると、ここにはかつて杣保葛(そまのほかつら)神社という変った名前の神社が鎮座していたという。豊岡街道沿いに遷った現在の神社に行ってみると、文化五年(1808)に冨士山講中が寄進した石灯籠を見つけた。

水田が広がっているあたりは、「関東の富士見百景」に選ばれているほど富士山の眺めが良いところだ。富士講の人たちは農作業をしながら、朝な夕なに富士山の姿を遥拝していたことだろう。そして、城址の高台を富士塚になぞらえてお参りしていたのかも知れない。

青梅市教育委員会の説明板