稼穡稲荷のイチョウ
東京都品川区北品川2-32-3
品川図書館の裏にイチョウの大木が聳えている。と言うか、わたしは裏の目黒川側からアプローチしたので隣の大きなビルが図書館だと後で気がついた。
図書館と住宅に挟まれた猫の額ほどの敷地で窮屈かと思いきや、結構のびのびと枝を伸ばして豊かに葉を茂らせている。たくさんの気根がロウソクに垂れる蝋のようだ。
かたわらの小祠は難しい名前だが「かしょくいなり」と読む。稼穡(かしょく)とは農作物のことで、そもそも稲荷神社が農業の神様だから水田田んぼみたいな名前になっていてちょっとおもしろい。
品川と言えば海。あるいは東海道の賑わいがクローズアップされがちだけれど、普通に田畑を耕す庶民もいたんだね。