品川寺のイチョウ
東京都品川区南品川3-5-17
旧東海道歴史散歩を楽しむ人たちの多くが品川寺に寄っていく。品川(しながわ)宿の代表のような名前だが、「ほんせんじ」と読む。門前に座っている、江戸六地蔵のひとつに数えられる大きな地蔵尊が目印だ。
境内にはパリ万博(1867)に出品後行方不明になり、その後ジュネーブで発見されて昭和5年(1930)に帰国した「洋行帰りの鐘」や七福神などがあり、寄道するにはちょうど良い。
今ならイチョウの黄葉が見頃だ。
樹齢600年と言われる古木で、東海道が賑やかになる前から町の盛衰を見守ってきた。気根をつららのように長く垂らして老いた風情ではあるけれど、全体の雰囲気は「まだまだ若いモンには負けんぞ」とでも言っているかのように元気そうだ。