2009年12月27日(日)

大荷田川

東京都青梅市友田町一丁目/長淵九丁目

大荷田川

ハイカーや登山者の間では、山道ですれ違う時に挨拶するのが習いになっている。昔々の山岳部時代、急登に喘いでいる時に山から下りてきた林間学校のパーティーとすれ違い、セミの合唱のような「こんにちは」の声に、息も絶え絶えになって挨拶を返したことを苦笑いと共に思い出す。

清水

大荷田川は羽村堰と小作取水所の間で多摩川に注ぎ込む小さな川だ。特にこれといった見所はないけれど、静かな山道を誰にも会わずに走れる…と思ったら、思いのほか沢山の自転車乗りに出会って驚いた。二ツ塚峠と多摩川を結ぶ人気コースだったようだ。

すれ違ったり追い抜かれたりする人たちが、みんな挨拶を交わして行く。多摩サイではそんなことはしないけれど、ここでは気持ちの良い山の空気が、そういう優しい気持ちを呼び起こしてくれる。

何もないのにまた行きたくなる、不思議な道だった。