清水山憩いの森 カタクリ自生地
東京都練馬区大泉町1-6
雑木林の林床が青紫の花で埋まっている。これはすごい、さすがは都内でも有数のカタクリ自生地だ、と思いきや、なんとそのほとんどはタチツボスミレだった。
スミレに埋まるようにして、ポツリポツリと赤紫のカタクリが咲いている。とは言え、カタクリの数も決して少なくはない。23区内唯一の自生地というから、ビルの谷間の猫の額ほどの空き地にひっそりと咲いている様子を想像していたけれど、雑木林はなかなか広く高低差もあって散策をして回るには十分だ。公園の名前の由来になった清水も湧いている。
公園の外側、住宅街に面した斜面が写真を撮りやすく、カメラマン諸氏は皆そっちに集中している。道端で腹ばいになっている人がいないぶん園内の雰囲気は良く、白花カタクリやヒトリシズカなども見ることができる。説明員の方が常駐しているので、見所を教えてもらうといい。
天気のせいもあるけれど、ほかの群生地と比べて開花は遅めであるらしく、今日も半数以上は花を閉じているか半開きの状態だった。