桜地蔵
東京都調布市国領町4-41-2
…というのかどうかはわからない。わが家の近くにある名も無きお地蔵さんだ。その後ろにそびえる桜の木が、今年もきれいに花開いた。
今日はもう散り始めていて、お地蔵さんの足元にたくさんの花びらが敷きつめられている。散りゆく桜の姿を、お地蔵さんの優しいまなざしが見守っている。
いつもきれいに花が供えられ、衣装もまめに替えられて大切にされているようだ。以前はよく、古くなったぬいぐるみやガラスケースに入った日本人形が供えられていたことがあったのだが、最近その姿を見なくなった。お世話をされている方が変わったのかも知れない。
お堂の脇には馬頭観音と彫られた小さな石碑がある。荷役などで使われていた馬の安全を願って建てられたものだろう。まだ人びとが馬と一緒に生活をしていた時代のなごりだ。
(参考)2010年の東京の桜開花宣言は、3月22日でした。
※ 桜は2020年春、満開の花を咲かせた後に伐られてしまいました。その後、お地蔵さんも大正寺に移されました。