2010年4月17日(土)

梅ヶ谷峠

東京都青梅市和田町2丁目〜西多摩郡日の出町大久野

峠

わたしの走りの基本は川沿いの道。だから、多摩川の奥の青梅・奥多摩と、秋川を遡った五日市・檜原と、浅川上流の八王子・高尾は別の世界だ。

石碑

ところが、自転車乗りの中にはこの三地域を縦横に走る人たちがいる。いわゆる「峠越え」が好きな、主にロードバイクに乗るローディーたちだ。

今日は遂にわたしも青梅から五日市へ梅ヶ谷峠を越えることになった。距離が短くて勾配のきつい青梅側の登りは、意外にあっさりと終わって拍子抜け。峠には名前を記したものは何もなく、見晴らしもなく、することもなく、…下りる。

峠を越えた日の出町側に、天保年間(1830〜43)の銘のある道普請(道路工事)の記念碑が建っていた。今日のわたしは遊びに来ているけれど、昔からここは暮らしを支える生活の道だったんだな。失業してみると、そういうことがちょっと気になる。

北大久野川に沿った長い下りは、遅めの山桜やミツバツツジが咲く春の里を駆け抜けていく。茅葺屋根の家も見えて、いい雰囲気の道だった。