2010年4月24日(土)

東京炭鉱

東京都青梅市小曾木4-2693付近

バス停

♪月が〜出た出た 月が〜出た〜ぁ ヨイヨイ

わたしが盆踊りで踊れるのは炭坑節だけだ。と言うか、そもそも盆踊りにどんな歌があるのか、ほかに知っているのは東京音頭ぐらいかな。

炭坑節の舞台になった筑豊地域や市が財政破綻して話題になった夕張地区、近いところではハワイアンセンターのある常磐炭礦などが良く知られているけれど、東京にも炭坑があったことを初めて知った。

小曽木街道に「東京炭鉱前(西武バス。都バスは東京炭坑)」と言うバス停がある。その南側に、昭和10年(1935)から昭和35年(1960)までの間、主に泥炭を掘る炭坑があったのだという。

今は跡形もなく、バス停がなければかつて存在したことすらもわからないだろう。逆に言えば、50年も前になくなったものが、バス停にその名を残していることが奇蹟かも知れない。

知る人ぞ知る岩蔵温泉郷に、ほとんど誰も知らない東京炭鉱。バスは一時間に一本しか来ない。