2010年5月2日(日)

生麦事件の碑

神奈川県横浜市鶴見区生麦1-16

生麦事件の碑

「郷に入りては郷に従う」という諺がある。「国に入ってはまず禁を問え」ともいう。「世界は一つ、国は異なってもみな同じ人間」とは言っても、それぞれの国や地域には長い間に築かれ大切にされてきた文化があるから、それを尊重し、勝手な振る舞いはするなという意味だ。

ビール工場

幕末に起きた生麦事件は、当時の英国人たちの無知と傲慢が引き起こした悲劇だった。

当時に比べて格段に情報量が増え、国際理解が深まった現代でも、自国外で軋轢を起す輩はあとを絶たない。それは個人のレベルの場合もあれば、国としての振る舞いに現れることもある。そこに不足しているのは、相手(異文化)を尊敬する心なのだ。

最近、沖縄の基地問題が連日のニュースになっているけれど、なぜ誰もが米軍基地に対して「NO!」と言っているのか。150年前の事件と比べるのは乱暴かも知れないが、この碑の前に立つとそのことに思いが及ぶ。

ところで、生麦事件の碑の真後ろにはキリンのビール工場が建っている。「生麦」と「麦酒(ビール)」。麦つながりに意味があるのかと期待してしまうが、まったく関連はないそうだ。

横浜市教育委員会の説明板 |  生麦事件発生現場