2010年5月28日(金)

酒呑地蔵

東京都渋谷区本町5-2-13

酒呑地蔵

お酒に強くても弱くても、誰でも酒の上での失敗の一つや二つはお持ちだろう。「いやいや何十何百数え切れない」という猛者もいるかも知れないし、「無い」と断言される方もたぶんそれは飲過ぎて記憶を無くしているだけだ。

地蔵橋

それでも、忘れ物をしたり転んで怪我をするぐらいならあとで笑い話になるだけだが、飲酒運転で人を殺めてしまったり、電車のホームから転落して命を落としては話にならない。

この酒呑地蔵は、31歳の若さでお酒のために命を落とした人を供養するために江戸時代に建てられたものだ。横を通る遊歩道が彼の落ちた川の跡だろうか。横断歩道の脇には「じぞうばし」と書かれた親柱が残っている。

楽しいお酒はもちろん、それが何かを忘れたくて飲むのだとしても、忘れてはいけない理性まで失わないようにほどほどにしておくのが何よりだ。

※ その後、2011年2月に清岸寺(渋谷区幡ヶ谷2-36-1)に遷座しました

渋谷区教育委員会の説明板