旧学習院昭和寮
東京都新宿区下落合2-13-28 (日立目白クラブ)
白壁に鮮やかなオレンジ色の瓦屋根が映える。住宅街の奥に静かに佇む洋館は、今も皇族が通う学校として有名な学習院の男子学生寮として昭和3年(1928)に建てられた。設計は宮内省内匠寮。
戦後日立製作所に所有者が代わり、門口にはあのでべそマークが掲げられている。そのプレートの前にウェディングイベントの案内が出ていた。
男子寮とは言えまだ宮内省の管轄にあった華族学校時代の建物は、外観のシンプルさからは想像できない豪華な内装に彩られているらしい。結婚披露宴もできるほどの食堂で毎日ご飯を食べていたとは、さすが戦前の華族は違う。
ゴシック教会の塔のように、まっすぐな煙突が青空に向かって伸びている。段々になって並んだ縦長のアーチ窓が、そのイメージをさらに強めている。日立の社業がいつまでも隆盛でありますように。そんな願いをこめた営業成績のグラフのようだ。
!?ややっ、グラフの左右が逆だぞ!