2010年7月4日(日)

金剛の滝

東京都八王子市上川町141(変電所)の先(逆沢)

雄滝

新小峰トンネルの八王子側入口の手前で秋川街道に別れ、川口川の源流に向かって走って行く。道標の立つY字路を右に曲がり変電所に沿った道の突き当たりに自転車を置いて、広徳寺へ続く山道を道標に導かれて行くと約15分ほどで金剛の滝にたどり着いた。

雌滝

滝の手前は両岸が狭まったゴルジュ(廊下)だが、底は広く穏やかな河原になっている。岩壁は木々に覆われていて、ふと、映画「ロストワールド/ジュラシックパーク」(1997)冒頭のステゴサウルスとの遭遇シーンが頭に浮かんだ。

その河原の突き当たりにかかる小さな滝が雌滝。その右側の岩に穿たれた大人一人がやっと通れるぐらいの洞窟を、流れ込んだ沢の水に足を滑らせないように気をつけながら進んでいくと、轟々と落ちる雄滝が現れた。

この先の登山道は危険のため通行止めになっていて、ここが行き止まり。このアプローチにこの展開。それほど山奥に分け入ったわけでもないのに、秘境感が高まる。向かって左側の岩壁の上部に目を凝らすと、こちらを睨んでいる不動明王と目があった。密林の奥で怪しい古代遺跡に出会う探検映画の中に入り込んだような不思議な気分になった。