ショクダイオオコンニャク
東京都文京区白山3-7-1 (小石川植物園)
昨日(23日)、世界最大の花「ショクダイオオコンニャク(燭台大蒟蒻)」が咲いたというので小石川植物園に馳せ参じたところが、早朝から3,000人を超える来園者があって、大混乱となったために閉園となってしまい、今日は朝5時起きで出直して見てきた。
朝7時に着いた時にはもう開門していて、詰めかけた人たちをどんどん中へと導いていたけれど、花にたどり着けたのは8時過ぎ。花の命は短くて、昨日開花したばかりだというのにもう閉じてしまっている。
アジサイやヤマボウシなど、「花びらに見えるのは実は○○」 という花が多くあるが、この花も周りにあるのは仏炎苞という葉の変形したもので、真ん中の心棒のようなものの下部に小さな花が集まっていて、全体でいわゆる"花"の働きをする花序というものを形成しているのだそうだ。だから正確には世界最大の花ではなく、世界最大の花序ということになる。
花といえばよい香りが楽しみだけれど、この花は腐臭で虫をおびき寄せるのだそうだ。仏炎苞の内側や芯の部分が赤っぽいのは死肉の色というわけ。怖いもの見たさで期待して行ったのだが、残念ながらその匂いも今日はもう治まっていた。
国内最初になる前回の開花は1991年のこと。今回の個体は、1993年に蒔いた種が2004年に発芽し、今年やっと開花したのだという。次の開花はいつになることやら。次こそは全部開いた状態で見てみたいものだ。