2010年7月24日(土)

宮前広場(映世神社跡)

東京都文京区本郷6-4

宮前広場

街では土地が道で仕切られていると思っていた。英語表現を借りれば、直交するavenueとstreetが四角く区切った輪郭の中に家や公園が収まっている。

木造民家

だから、道の先に忽然と現れたこの広場には驚いた。道幅が広くなったのかと思いきや、その先で道が何本も分かれていく。3本の道が三角形の各辺を成して交わる六差路になっているのだ。

真ん中に何となく置かれたコーンは、はじめに書いた「道で仕切られた土地」を意識しているのだろう。われわれはこういう空間に慣れていない。

広場の西側の辺に沿って建つ青果店の名にあるように、ここには終戦直後まで「映世神社」というお宮があり、その前の広場だったのだという。そういえば、ヨーロッパの有名な広場も寺院を中心にしたこんな造りだったかな。

「宮前青果店」も隣の「ベーカリー カヤシマ」も営業している雰囲気はない。振り向いた東の角には年季の入った木造二階建て。色々な意味で違和感のある不思議な空間だった。

旧町名・森川町について