りゅうほうの滝
東京都西多摩郡檜原村南郷926 対岸
今年は記録的に暑い日が続いている。正面から滝の写真を撮るために南秋川に入ってみると、川が浅いせいもあるかもしれないけれど、思いのほか水が温く感じられた。
ところが滝に近づいていくと、滝のまわりだけ氷を撒いたように水が冷たくてビックリする。深い山からしみ出す雪解け水の冷たさは、この暑さにも揺るぐことはないようだ。
檜原街道の柏木野バス停から数馬方面へ数十メートル進むと、左手に生藤山方面へ上る登山道を示す「連行峰」と書かれた道標がある。道標に導かれて、一見すると民家の中に入っていくように見える道を進み、南秋川を渡る橋の上に立つと右手に見える小さな滝がりゅうほうの滝だ。
橋の欄干にもたれかかって、足元から聞こえてくるやさしいせせらぎの音に包まれてぼんやりするのが気持ちいい。