プラダ ブティック青山
東京都港区南青山5-2-6
今や表参道は、有名ブティックの旗艦店を中心に、粋をこらした現代建築の展示場のような様相を呈している。同じような状況の銀座と違うのは、緑と若者が多いこと。それがとても良い雰囲気を醸し出している。
妹島和世のディオール表参道(2003)など気になる作品は沢山あるのだが、いちいちかかずらわっていたらキリがないので、目をつぶって―は危ないので薄目を開けて―走り抜けようとしたところが最後のところでこいつに引っ掛かった。
最近は全面をガラスのカーテンウォールで覆った、クリアケースのような軽やかな印象の建物が増えている。それに対してプラダブティックの印象は、昔の厚くて凸凹した硝子で重々しく作られた金魚鉢。全体にさざ波が立ったように、表面が一様でないところが興味を引く。
設計は、「鳥の巣(Bird's Nest)」と呼ばれた北京オリンピックのメインスタジアム(北京国家体育場)と同じHerzog & de Meuron(ヘルツォーク&ド・ムーロン)。2003年竣工。