本宿稲荷神社のイチョウ
東京都府中市本宿町1-4-1
周辺の木々はあらかた葉を落としているというのに、本宿稲荷神社のイチョウの木はまだ黄葉が始まったばかりだ。それなりに年を経ているとは思うのだが、ピント背筋を伸ばして、まだまだ若いつもりでいるのかもしれない。
ところで、右の写真中央にモジャモジャと生えた細い枝についている葉の形が銀杏型をしていないことにお気づきだろうか。写真が小さい上に、冬支度で葉を落としてしまったのでわかりにくいが、ケヤキの葉のように見える。どうやらイチョウの木が生長する過程でケヤキの木を呑み込んでしまったらしいのだ。
呑み込んだイチョウも凄いが、呑み込まれても生き続けているケヤキも凄い。その生命力(エネルギー)がイチョウの葉をいつまでも緑色にしているのだろうか。
奇しくもこの近くには、板碑を呑み込んだ樫の木(通称:抱き板碑)もある。そういう(どういう?)土地柄なのかと、不思議な気分になった。