2011年1月4日(火)

うなぎ供養塔

東京都豊島区西巣鴨4-8-28(妙行寺)

うなぎ供養塔

私の祖母は誕生日が土用の丑の日に近かったので、その日には長寿を祝って鰻を食べるのが習わしになっていた。まだ安い輸入ウナギが普及する前だったので、年に一回だけ鰻が食べられるその日を心待ちにしていたものだった。

妙行寺

祖母が86歳で亡くなってその習慣はなくなってしまった。世の中が豊かになり、自分自身も社会人になってお金を稼ぐようになって、年に何回でも鰻を食べられるようになったけれど、いまだに鰻には特別な思いがあっておいそれとは口にできない感じがしてしまう。

巣鴨の妙行寺には昭和35年(1960)に建てられたうなぎ供養塔が祀られている。施主は東京うなぎ蒲焼商組合と東京淡水魚(卸協同)組合。塔の原型者は高村光雲。

今日も巣鴨は元気なお年寄りで大賑わいだ。地蔵通商店街には名物の鰻屋さんもあると聞く。みんな、おいしいものを食べて長生きしてください。