江戸六地蔵(中山道)
東京都豊島区巣鴨3-21-21(真性寺)
「おばあちゃんの原宿(竹下通り)」こと巣鴨地蔵通商店街の入り口にある真性寺の境内に大きなお地蔵さんが建っている。品川や新宿にもある江戸六地蔵の一つだ。
有名な「とげぬき地蔵」(高岩寺)に負けず劣らず、こちらの地蔵尊にもたくさんの人がお詣りに訪れている。彼らの焚く線香の煙でお地蔵さんのお顔が霞んで見えない。
江戸六地蔵は、江戸時代の中頃に旅の安全を祈願して六街道の入り口に建てられたものだ。真性寺の前は新旧の中山道の分かれ道に当たり、旧中山道はここから商店街を抜けて石神井川を板橋で渡り、サッカー場のある西が丘競技場付近で新道(国道17号線)に合流する。
それにしても、この六地蔵の大きさにはびっくりする。笠を被り杖を持って旅支度はできているようだが、奈良の大仏のようにどっかりと座りこみ、瞑目して立ち上がる気配はない。子供の頃から見慣れてきた、道端に立って往き来する人々を見守っていた子供顔のお地蔵さん達とは大違いだ。何とも取っつきにくい感じが、申し訳ないけれど私は苦手だな。