横浜海岸教会
神奈川県横浜市中区日本大通8
'70年代前半に「チューリップハット」と言う帽子がはやった時期があった。チューリップと言うよりは朝顔を逆さにしたような形に、カラフルな色遣い。流行はすぐに廃れてしまったけれど、Love and Peaceの象徴的な扱いでもてはやされたので、メーデーの会場ではお揃いのチューリップハットを被って行進する姿が今でも見られたりする。
ノッポさんがかぶっていたアレ、と言ってわかる方もいるかもしれない。
そのチューリップハットにそっくりな屋根を載せた横浜海岸教会の歴史は、日本で最初のプロテスタント教会として明治5年(1872)に設立された日本基督公会に始まる。キリスト教がフランシスコ・ザビエルによって日本に伝えられた1549年当時、すでにマルチン・ルターらによる宗教改革によってキリスト教はカトリックとプロテスタントに分かれていたけれど、プロテスタントが日本に伝来したのはカトリックに遅れること300年以上も後のことだったのだ。
隣の開港広場には、雲が浮いているように見えるおもしろい噴水がある。ちょうど教会の写真を撮る時に、その噴水が吹きだし始めたのが右の写真。どんな仕組みになっているのか、ちょっと不思議だ。