2005年5月5日(木)

鶴見川のこいのぼり

東京都町田市野津田町2375(参道橋付近)

こいのぼり

わが家のこいのぼりは無気力にだらりと垂れ下がって、なかなか泳ぐ気配がない。Fの字を書くように泳がせるのはよほどの強風でも吹かなければ難しいし、第一、そんなときは竿が折れないように揚げるのをやめてしまうだろう。

子どもたち

学生時代はこの季節になると山岳部の新歓合宿で奥秩父の山に登っていたので、山里にはためくこいのぼりを見るのが楽しみだった。人家が密集していないので、柱から斜めにおろした綱に万国旗のように鯉が泳ぎ、武田信玄のお国柄か、武者絵や風林火山の文字を書いた幟が脇ではためいている。最初に見たときは、山里のあちこちに立つ幟に、すわ!合戦かっ!と驚いた。

最近はこいのぼりを上げられる家が少なくなったのか、公園や川などでまとめてあげる風景をよく見るようになった。広い場所で揚げるので、ちゃんと泳いでくれるのがうれしい。

七国山北側の芝溝街道に沿って流れる小さな川でも、たくさんのこいのぼりが五月の空を泳いでいた。案内を見ると「鶴見川のこいのぼり」とある。横浜の方を流れる川と、瞬時に結びつかなくて、ちょっと戸惑った。