2011年1月25日(火)

ジェラールの水屋敷跡

神奈川県横浜市中区元町1-77-5(元町公園)

元町公園

外人墓地や港の見える丘公園があり、瀟洒な洋館が並ぶなかをお嬢さん学校の女学生たちが笑いさざめきながら歩いていくところ。「山手」にはなんとなく「高級」とか「上品」というイメージがあるけれど、元町公園を歩くとその名の通り「山」のことなのだということがよくわかる。

遺跡

山手の尾根道・山手本通りから林の中を下っていくと、深く切れ込んだ谷の底にプールが見える。この谷からは豊富な清水が湧き、開業当時はその湧水を利用していたために、冷たいプールとして評判だったそうだ。

明治時代には、その水を航海に出る船に供給する「水屋敷」があったという。つまり「ミネラルウォーター工場」。その水はインド洋まで行っても腐らなかったと、品質の高さが評判だったそうだ。公園入口から100mほど元町商店街方面に戻ったところには、今も清水を満々と湛える貯水槽の遺構が残っている。

水屋敷を建てたフランス人ジェラールは、その水を蒸気機関に使って西洋瓦や煉瓦の工場も経営していた。プールの管理棟はその跡を偲んだ意匠で建てられ、屋根の一部にはジェラール瓦が使用されている。

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