2018年4月13日(金)

五稜郭

北海道函館市五稜郭町44 五稜郭公園

五稜郭

学生時代の貧乏旅行から40年近い時を経て、少し余裕ができた私は、やっと五稜郭の星型を見ることができた。五稜郭タワーの有料展望台から見るその星は、キラキラ輝くスターというよりは、忍者が投げる手裏剣のような武骨な形に見えた。

箱館奉行所

振り返れば、津軽海峡の向こうに下北半島の山々が見える。あの日、船で越えてきた海峡を、昨日は海底トンネルで渡ってきた。海に隔てられたその距離とともに、遠い昔からの時間を思う。思えば遠くへ来たものだ。

タワーを下りて星形の中央に行ってみると、古い形式の日本家屋が建っていた。曲輪のイメージばかりが先行して、どんな城(建物)が建っていたのか考えたこともなかったが、まさかこんな地味な建物だったとは…。幕末はもう城を建てる時代ではなかったのだな。

その「箱館奉行所」の前に、たくさんの中華系らしい観光客が集まっていた。皆一様に、五稜郭の設計者である武田斐三郎の顕彰碑の前に列をなしてその顔を撫でていく。おかげで、鼻だけとか頭だけというのではなく、顔全体がピカピカに光っている。一体どういういわれがあるのか、面白い儀式だなぁと見入ってしまった。

もしかしたらわれわれも海外で、似たようなことをして怪しまれているのかなぁ。

公園内の説明板 | 箱館戦争と特別史跡五稜郭跡 | 箱館奉行所 | 「五稜郭に立つ 土方歳三」 | 武田斐三郎先生顯彰碑