2018年4月13日(金)

天使の聖母トラピスチヌ修道院

北海道函館市上湯川町346

聖堂

私が子供の頃の北海道土産と言えば、トラピストバター飴が定番だった。今やスイーツ天国の観を呈している北海道(特に道東)のお土産事情からみればなんとも素朴な一品だったが、缶の蓋いっぱいに印刷された修道院の写真に異国情緒を感じながら、遠い北海道を思って舐めた飴の甘さが懐かしい。

聖ミカエル像

男子修道院であるトラピスト(灯台の聖母トラピスト修道院)に対する女子修道院が天使の聖母トラピスチヌ修道院だ。

修道院の門をくぐると、大天使聖ミカエルがわれわれを迎えてくれた。マイケル(英)、ミシェル(仏)、ミヒャエル(独)などの名前はこの天使に由来している。修道女たちは、Michael JacksonもThe Beatlesの"Michelle"にも縁はないだろうけれど、門の先にはMichael Endeの童話の世界に入っていくような景色が広がっている。

修道女たちが俗世との関わりを絶って、祈りと共に生活をするエリアに立ち入ることはできないが、部分的に解放された中庭を散策してその雰囲気を感じることはできる。そのストイックな暮らしぶりや自給自足の生活の中でつくられた品々が紹介されている資料館にも、ぜひ立ち寄ってみよう。

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