小樽駅
北海道小樽市稲穂2-22-15
上野駅と日比谷公会堂を足して二で割ったようなレトロな雰囲気のJR小樽駅は、昭和9年（1934）に建設された北海道内最古の鉄骨鉄筋コンクリート造の駅舎だ。北海道経済の中心都市として栄えた頃の余韻を残して、今なお堂々としたたたずまいをみせている。
日が落ちると、正面の縦長のガラス窓に飾られたたくさんのランプが、ステンドグラスとはまた違った味わいのある景色を見せてくれる。プラットホームのランプにも灯がはいっていい雰囲気だ。旅行ではなく、「旅」に来たなぁという気分になる。
様々な縁から、駅の4番ホームは「裕次郎ホーム」の愛称で呼ばれている。ホームの端には小樽駅に降り立った石原裕次郎の写真が飾られ、番号表示の「4」はヨットの形にデザインされている。
久し振りに駅で旅情を感じた。