北海道鉄道発祥の地
北海道小樽市手宮1-3
小樽が鉄道の町だったとは知らなかった。
小樽駅から有名な小樽運河へ向かう途中、中央通りを横切って鉄道の線路が南北に通っているのに出くわした。旧国鉄手宮線の廃線跡で、今は遊歩道として整備されている。明治13年(1880)に開通した、北海道で最初の鉄道の跡だ。
線路の北の端、旧手宮駅跡には「北海道鐵道發祥驛」の碑が建ち、駅の操車場跡は鉄道博物館(小樽市総合博物館)に利用されている。
日本最初の鉄道駅・新橋が貨物ターミナルの汐留駅として余生を送ったように、手宮駅も函館本線の開通後は南小樽駅から分かれた盲腸線の終着駅となり、主に石炭や海産物を取り扱う貨物駅として港湾都市小樽の物流を支えてきた。
遊歩道なかほどの小樽美術館・文学館の前には、かつての色内(いろない)駅をモチーフにした休憩所が設置されている。