目白ケ丘教会
東京都新宿区下落合2-15-11
偶然通りかかって見つけた素敵な教会。側面に縦長の窓が整然と並ぶ白亜の礼拝堂に、オリエンタルな雰囲気の不思議な飾りのついた尖塔(鐘楼)が付随している。以前、目と鼻の先にある旧学習院昭和寮(日立目白クラブ)と目白聖公会に来た時に、脇を通っているはずなのに全然気がつかなかった。
玄関周りの雰囲気が、明治村にあるフランク・ロイド・ライト設計の旧帝国ホテルに似ている気がする。そうしてみると、礼拝堂は自由学園の明日館に雰囲気が似ているようにも思えてくる。
改めて調べてみると、この日本バプテストキリスト教目白ヶ丘教会の設計者は、ライトに師事した遠藤新だった。彼は先にあげた二つのライト建築にも参加している。竣工は昭和25年(1950)。彼はこの翌年に亡くなり、葬儀はこの聖堂で執り行われた。まさに遺作ともいえる作品だ。
妻壁の丸いステンドグラスは、色ガラスの無い質素なデザインで、書院造の丸窓を彷彿とさせる。障子のような格子模様が巴のように渦巻いて、なんだか不思議な感じだ。
じっと見ていたら、前歯の欠けた一つ目小僧に見えてきた。