2018年11月2日(金)

国士舘大学 大講堂

東京都世田谷区世田谷4-28-1

外観

個人的な意見である、と敢えて断って言うけれど、国士舘にはこわもての蛮カラ学生がたくさんいて、野太い声でいつも「押忍!押忍!」と挨拶しているイメージがある。

内部

今日は学園祭に合わせて公開されている大正8年(1919)築の大講堂を見学してきた。説明に「あえて西欧風の校舎を避け(中略)伝統的意匠で建設された」とあるところが、先のイメージと重なる。

折上格天井の下に広がる108畳敷きの大空間は圧巻だ。演壇には掛け軸、欄間には偉い人の写真や書が掛けられて重々しい雰囲気が漂っている。

そういえば、わたしが昔通った小学校は教室の壁が取り外せるようになっていて、式典の時には三つの教室をぶち抜いて講堂にしていた。中学校は体育館と兼用だったので講堂を準備する面倒がなくなってよかったと思ったけれど、今思えば、床の白線やバスケットボールのゴールに違和感があった。木の床や柱が黒光りする小学校の講堂の方が式典には似合っていた。そうしてみると、国士舘の大講堂も威厳があっていいかもしれない。

学園祭に集っていた学生たちは、ごくごく普通の現代の若者で、もちろん女子学生もいる。いうまでもなく、先にあげたわたしのイメージは全くの偏見だった。

大学による解説