ノアビル
東京都港区麻布台2-3-5
霊友会釈迦殿を見たついでに、もう一つの気になる建物を写真に撮ってきた。
飯倉交差点角に建つノアビル。映画「2001年宇宙の旅」に登場するモノリスのような、あるいは墓石のようにも見える外観は、こちらも新興宗教の建物?と思ってしまうが、れっきとしたオフィスビルだ。
広い交差点の角にあって、周りに高いビルがないので、とにかく目立つ。話しかけるのも憚られるような謎めいた美女、あるいは住む世界の違うエグゼクティブ、そんな雰囲気が漂っている。レストランなどの一般に入れるテナントがないので、近寄り難さは倍増しだ。
設計施工は竹中工務店、構想という肩書で白井晟一が関与している。1974年竣工。
隣の全面窓だらけのように見えるビルとは対照的に、一切窓が無いように見える。実際、3階までは煉瓦で覆われているが、その上は、目を凝らしてみると縦長のスリット窓らしきものが点々と見える。なかにはどんな人がいて、どんな景色を見ているのだろうか。