2018年11月21日(水)

北秋川の秋

東京都西多摩郡檜原村三都郷(中里バス停)/藤原(藤倉バス停)

中里バス停

「今日が一番いいところだ。みんなが写真を撮っていくよ。」

道の反対側で落ち葉を掃いていたおじさんに声をかけられた。名の知れた名所でも何でもないけれど、北秋川沿いの中里バス停付近から見えた景色があまりにもきれいで思わず足を止めた。

藤倉バス停

谷を見下ろすと、オレンジ色の紅葉が緑の森をバックに渓谷の白い岩に映えて美しい。遠目で木の種類はわからないけれど、落ち葉になるギリギリまで色づいた葉がすべての枝を余すことなく飾っている。

北秋川の上流端藤倉バス停の前では、大きなイチョウの木がお金持ちのお大尽さながらに黄金色の葉を振りまいていた。

紅葉といえばモミジやイチョウばかりを追いかけてしまうけれど、イチョウは神社の神木や公園の並木道、モミジは日本庭園などどちらも人の手の入った秋の景色だ。

山にはほかにも色づく木がたくさんある。様々な木々が競い合うから山の紅葉は美しい、と改めて感じた秋川の秋だった。