2017年11月11日(土)

永 観 堂

京都府京都市左京区永観堂町48 禅林寺

錦雲橋

赤い。とにかく真っ赤だ。

広い境内が隅々まで紅葉で埋め尽くされている。こんな景色は初めて見た。その紅葉を目当てに、国内外から大勢の観光客が訪れるている。

紅葉

もともと紅葉の名所として有名なところではあるけれど、他の名所がまだこれからという色づきの時にすでにピークになっているということも人気の理由だろう。景色の良いスポットでは、写真を撮る人たちが群がって押すな押すなの大騒ぎをしている。

ここには「みかえり阿弥陀如来」という変わった阿弥陀様が祀られている。お顔が正面を向いておらず、左から後ろを振り向いてみるようなお姿をされているのだ。

平安時代の当寺の僧、永観律師(ようかんりっし)の修行を先導し、振り向いて励ましている姿なのだそうだ。また、正面から拝む信徒ばかりではなく、周りの人々にも慈悲を与えるために周囲を見回しているともいわれている。

たくさんの人を救うために顔や手がたくさんある仏さまもあるけれど、首を巡らせて対応するという普通な感じに親近感がわく。