2018年6月12日(火)

倉敷の電話ボックス

岡山県倉敷市本町3-17 備前焼ギャラリー倉敷一陽窯前

電話ボックス

観光地としてあまりにも有名な倉敷の美観地区を離れ、旧街道の面影を残す本町通りへ行く途中にレトロな雰囲気のある電話ボックスを見つけた。真ん丸のドーム屋根がかわいらしい。

本町通り

周辺の建物は白壁が目に鮮やかな和風建築ばかりだし、美観地区に建つ洋館・旧倉敷町役場(倉敷館)の屋根は三角だ。瓦屋根の蔵造り風でもよかったはずだが、なぜこのデザインなのだろう。

倉敷を訪ねる目的はいつも大原美術館だ。エル・グレコの「受胎告知」やモネの「睡蓮」をはじめ、奇跡ともいえるコレクションの数々には、何度見ても見飽きるということがない。

周囲の景観から受けるイメージは和風だけれど、日本で最初の西洋美術館である大原の存在により、倉敷にはどこよりも早く西洋近代の風が吹いていたと言えるかもしれない。その雰囲気をこの電話ボックスは伝えようとしているような気がした。