千光寺山
広島県尾道市東土堂町15-1 千光寺
図らずも二枚の写真が同じアングルで撮れていた。
千光寺の玉の岩の上から如意宝珠が尾道水道を見守っている。その同じ角度で天寧寺の三重塔越しにわたしも下界を見下ろしている。その先には、向島に渡る尾道大橋と新尾道大橋。橋を渡れば、しまなみ海道が四国まで続いている。
尾道は「坂の町」と呼ばれている。その坂の上にあるのが千光寺山。山頂の展望台や中腹にある千光寺からは、尾道市街と尾道水道、さらに瀬戸内の島々を望む素晴らしい絶景を見ることが出来る。
宮島の弥山とおなじように、ここでも巨岩が山を覆っていて強い力が満ちているのを感じる。かつて玉の岩の宝玉は、強い光を発して海を照らす灯台のような働きをしていたというが本当だろうか。
30年ほど前に来た時はお金をケチってロープウェイには乗らなかった。今回はケチる必要はなかったけれど、尾道城側から登り、下りは文学のこみちから千光寺を経て猫の細道へと、結局歩いて上り下りすることになった。それで用が済んだのだから問題はないのだが、景色を見ながらロープウェイに乗るという楽しみも味わいたかったかな、とも少しだけ思う。
次に来るときの楽しみ、ということにしておこう。