市電ひろば
京都府京都市下京区観喜寺町56-3 梅小路公園
京都で最後に路面電車を見たのはいつだったか。
社会人になって10年以上経った頃、営業の仕事で太秦に行ったときに、乗ったかどうかははっきりしないが路面電車の線路と駅を見た憶えがある。ということは平成時代の初期(1990年代)。
ところが、梅小路公園の市電ひろばにある説明では、「昭和53年9月30日をもって、その歴史に幕を閉じ」たとある。とすればあれは何だったのだろう。
実は、市電は廃止されたが、私鉄の嵐電(京福電鉄嵐山線)には今もまだ路面電車区間が残っている。わたしが見たのはそれだったのだ。
SLの動態保存で知られる京都鉄道博物館(元梅小路機関区)の隣にある梅小路公園の市電ひろばには4輌の市電車両が保存されている。そのうちの2輌はカフェおよびショップになっていて、たくさんのお客さんで賑わっていた。つり革の形をした「つりわパン」なんていう面白いメニューもある。
面白いといえば、今日はここへ来るまでに細長いドジョウが立っているような形をした帽子をかぶった人に何人もすれ違った。何かと思ったら、ひろばの隣の水族館の前に「チンアナゴの日」と書かれた看板を見つけた。今日は11月11日。なるほど、数字の並びがチンアナゴに見えるぞ。帽子はそれにちなんだ水族館のグッズだったんだね。