2017年11月11日(土)

ねじりまんぽ

京都府京都市東山区東小物座町 蹴上駅北側

仰角

地下鉄の蹴上駅から南禅寺方面へ向かうとすぐ、右手にインクラインの下を潜る煉瓦造りの小さなトンネルが現れる。メインルートではないけれど、ここでまがって行く方が南禅寺には少し近道になる。

俯瞰

トンネルの入口には開通当時の京都府知事の北垣国道の書になる「雄観奇想」と書かれた立派な額が掲げられている。この古く厳めしい感じは「隧道」と呼ぶ方が似合っているかもしれないと思うのだが、なんと、傍らの案内には「ねじりまんぽ」というかわいい名前が書かれていた。

煉瓦の積み方が斜めで、ねじれたように見えるのでその名があるという。トンネルの中を覗いてみると、別の次元に移動するタイムトンネルのような眺めだ。

たくさんの車が行き交う三条通側からトンネルを抜けると、住宅やお寺が並ぶ静かなエリアに出た。南禅寺から帰ってきた大勢の観光客が、耳慣れない外国語で話しながら歩いてくる。静かなようで賑やか、日本のようで外国のようでもある。

あれ?、わたしは本当に、あのねじれを通って異空間にテレポーテーションされてしまったのかな。

京都市の説明板 (訪問後に設置されたもの)