小沢峠
東京都青梅市成木7-1320付近
成木(なりき)川から離れた成木街道は、埼玉県との都県境にある小沢(こざわ)峠に向かって500m弱の距離を一直線に登っていく。それほど急坂ではないけれど、山道でこれほどのストレートは珍しい。
道の先にゴールの小沢トンネルが見える。こんなに登るのかと思うと心が折れるが、あそこまでと目標がはっきりすれば諦めもつく。登っても登っても曲がり角の先に上り坂があった軍畑からの道を思えば楽なもんだ(嘘)。
トンネルの手前で別れる山道のわきに昭和49年にトンネルが開通したことを記念した石碑が建っている。その先の峠道は自転車では行けない登山道だ。
特に景色が良いということもないけれど、南向きの碑の周りは陽が当たってぽかぽかと気持ちがいい。一息ついて、緊張を伴うトンネル走行に備えよう。
トンネルを抜けた埼玉県側は、一転してつづら折りの道を一気に標高差150mほど下る。帰りはこの道を上り返すのかと思うと気が重いが、反対にあのストレートをノンストップで駆け下ることを想像すると、少しわくわくした。