2019年2月5日(火)

勝海舟・坂本龍馬の師弟像

東京都港区赤坂6-6-14

師弟像

日本史は学問なのだろうか、とふと思う。

多くの大学で、日本史学科は文学部にある。われわれが歴史に触れるのは、平家物語や太閤記といった古典文学、あるいは忠臣蔵のような歌舞伎や講談の類、そして現代なら大河ドラマなどだ。

勝邸跡

史学を貶めるつもりはないけれど、歴史は学ぶものというよりはエンターテインメントとして楽しむものというイメージが先行してしまう。

幕末から明治にかけての歴史には、司馬遼太郎の影響が強いように思う。新選組や坂本龍馬なども、彼が小説に書かなければこんなに有名にならなかったのでは?とさえ思ってしまう。

わたしがこの時代の歴史に疎いのは、学校の授業時間が足りなくて十分に学習していないからではなく、司馬遼太郎をほとんど読んだことがないからだ。たぶん。

赤坂の、勝海舟屋敷跡に勝と坂本龍馬の師弟像が建っている。私の乏しい知識の範囲では、勝海舟は西郷隆盛と江戸城無血開城の談判をした人。坂本龍馬は懐手で海を見ている人(?)だ。二人が師弟関係にあったとは、もちろん初めて耳にした。

せっかくわしらが新しい日本を作ったのに、それをよく知らんとはなんということか。もう一回日本を洗濯し直さんといかんぜよ。そんな言葉が聞こえるようで耳が痛い。

勝安房邸跡