鼻黒稲荷神社
神奈川県藤沢市藤沢695 金砂山観世音
境川沿いに下ってきたサイクリング道路(藤沢大和自転車道)は、国道1号(藤沢バイパス)と交差するところでいったん終わってしまう。しばらくは車通りの少ない生活道路を走れるが、遊行寺前からJR東海道線をくぐるまでは国道(467)を走らなければならないのがちょっとしんどい。
国道沿いには、江の島弁財天参詣のための道標がいくつか残されているというので、キョロキョロしていたら面白いものを見つけた。
藤沢橋交差点の角にある観音堂の入り口に「鼻黒稲荷大明神」と書かれている。入り口に立っている観音堂の由緒書きには、この稲荷について書かれていないので正体は不明だが、「鼻黒」って何だ?
稲荷神社の神使は言わずと知れた狐。鼻の黒い狐に関する昔話があるのだろうか。たとえば、花咲か爺さんの「ここ掘れワンワン」みたいに宝のありかを教えてくれた狐が、鼻先で土を掘り返して黒くなったとか?
境内には巨大な関東大震災の慰霊碑が建っていた。一般には「震災慰霊碑」などと書くであろう碑の表に、大きく「嗚呼九月一日」とだけ彫られていたのが印象的だった。
300mほど下流側の大正橋付近にも鼻黒稲荷があったらしいのだが見逃してしまったのが残念だ。