2019年1月18日(金)

鳥居観音

埼玉県飯能市上名栗3198

大観音

名栗の里を走っていると、山の上にひときわ白く輝く三本の塔がどこからでもよく見える。観光案内によれば、鳥居観音という霊場のシンボルである3人の観音像だそうだ。信仰心はないけれど、気になるので近くまで行ってみることにした。

入り口

県道からの分かれ道に建つ道案内には、「ケニーズ鳥居観音」と書かれている。ディスカウントストアみたいな変な名前だと思ったら、鳥居観音の向かいにケニーズ・ファミリー・ビレッジというオートキャンプ場があった。明記はしていないが、同じところが経営しているような気がする。

お世辞にも立派とは言えない山門をくぐると、地蔵堂のわきに開祖とされる平沼桐江(彌太郎)とその母の像があった。彌太郎氏は名栗村長や参議院議員、埼玉銀行頭取などを務めた地元の名士で、母の遺志を継いでここに観音霊場を開いたという。

ここで、あぁそうかと興味が失せた。

生口島(瀬戸田)の耕三寺でも感じたことなのだが、近代の金持ちが開いた宗教施設は胡散臭いような気がして心が向かないのだ。「由緒ある」といわれる神社仏閣だって、創建当時には似たような状況だったかもしれない。千年経ったものが良くて近年のものは胡散臭いとは偏見甚だしい、と言われそうだが、さて、千年後の評価は如何に。

秋には紅葉の名所として有名なのだそうだ。

鳥居観音概要 | 鳥居観音本堂