対岸に届く桜
東京都杉並区下高井戸5-23 塚山公園
都心から神田川沿いに帰ってくるときは、いつも塚山公園手前の鎌倉橋から南へ折れて甲州街道に戻ることにしている。今日はその鎌倉橋の先に対岸まで枝を伸ばした満開の桜が見えたので、ちょっと寄り道をしてみた。
川面にしなだれるように枝を伸ばしていたり、両岸から延びた枝がアーチになっているような景色はよく見るが、対岸に届いているところは初めて見た。川幅が狭い神田川ならではの風景だ。
最近の人はスマホの性能のせいか花をアップで撮りたがる。来る人来る人みな目の前の花にスマホを向けて、あーでもないこーでもないと長居をしていくので、遠景から人影のない写真を撮りたいわたしは難儀をする。
それでイライラすることもあるけれど、今日はもうあとは帰るだけ。そう思うと心に余裕ができて、楽しそうなみんなの様子を見ながらゆっくりと花見をしようという気分になってきた。今日に限らず、いつもそういう気持ちでいられるといいな。
(参考)2019年の東京の桜開花宣言は、3月21日でした。