五大尊つつじ公園
埼玉県入間郡越生町黒岩303
県道から公園への曲がり角を示す道案内には「関東一五大尊つつじ公園」と書かれている。今日は平成最後、令和最初の10連休の最終日。さぞかし大勢の観光客であふれているかと思ったが、駐車場には余裕があり、出店もないひっそりとした雰囲気に拍子抜けした。
開花の様子は、見ごろに2〜3日遅かったかなぁという雰囲気。種類によっては今が盛りのものもあり、「関東一」という冠には?がつくものの、山一面を色とりどりの花が覆う眺めは遠くまで走ってきた甲斐があったと感じる見事なものだった。
つつじ園の一角に建つ土蔵のような建物はイナフクミ様(稲含神社)と呼ばれる養蚕の神様だ。御輿殿を転用したという真っ白な社殿と赤い鳥居が、色鮮やかなつつじ山のアクセントになっている。
中を覗くと、祭壇にはたくさんの白狐の置物がならび、壁には養蚕農家が自慢の繭を納めた奉納額が掛けられていて、地域の人に篤く信仰されてきた様子が見てとれる。現在のつつじ祭りのもとは、このイナフクミ様の祭礼から発展しているのだそうだ。