2019年7月10日(水)

成城木下病院

東京都世田谷区成城6-13-20

表

TOKYO 2020が近づいている。一度はコンペを通ったザハ・ハディド案が廃案になり、隈研吾の設計案でやり直しになった新国立競技場も完成間近。チケットの販売も始まって、少しずつだが世間の気分も盛り上がってきた。

裏

その、隈研吾の設計になる建物が成城にあると知って驚いた。

実はこの建物、自転車通勤の途上にあるので建築当初から知っていたのだが、大仰な木のルーバーが意味不明でちょっと批判的に見ていたのだ。若手の建築家がパトロンを得てやりたい放題に設計してみたものの、ちょっと気負い過ぎて空回りしてしまった、というのが私の見立て。

細長く成型した木の板を組み合わせる手法は近年の隈建築に特徴的なもので、「一目見て隈研吾とわかる」と言われれば、まぁそんな気もするけれど…。実は今でも懐疑的。

失礼ながら、ビッグプロジェクトで忙しい隈さんが、事務所の若手にちょこちょこっとアドバイスしてやらせたんじゃないの?なんてことまで思ってしまう。あっ、そうか、設計クレジットは「隈研吾建築都市設計事務所」だ。

2017年竣工。内外装ともに木を効果的に使って、緑豊かな成城の自然と家のぬくもりをイメージしているのだそうだ。