2019年7月10日(水)

Saw, Sawing

東京都江東区有明3-11-1 東京ビッグサイト(東京国際展示場)

切っている鋸

昔「ほこ×たて」という面白いテレビ番組があった(2011、CX系列)。

例えば「どんなものにでも穴をあけられるドリル」対「どんな道具でも穴をあけられない金属」といったように、矛盾(ほこ・たて)する特徴を持ったものを対決させる内容が興味深かったのだが、残念ながら放送内容にやらせがあったとして早々に打ち切りになってしまった。

東京ビッグサイト

東京ビッグサイト前にあるアート作品の題は"Saw, Sawing"。クレス・オルデンバーグ/コーシャ・ヴァン・ブリュッゲン夫妻の作品(Claes Oldenburg & Coosje van Bruggen、1995)だ。

鋸(saw)が地面に刺さっているように見えるが、よく見ると手前に溝があって、大地を切っている(sawing)様子が表現されているのがわかる。

東京ビッグサイトのサイトでは、「”問題解決のプロセス”を表現してい」ると説明されているが、何のことかよくわからない。そう思って色々検索していたら、面白い英語の例文を見つけた。

I never saw a saw saw a saw ! (私はこれまでに鋸が鋸を切ったのを見たことがない)

それで、冒頭の「ほこ×たて」の話になったわけだが、もしかしたら作品の意図を探るヒントになるかもしれない。