帆船日本丸
神奈川県横浜市西区みなとみらい2-1-1 日本丸メモリアルパーク
横浜には何度も来ているけれど、帆を張った日本丸を見るのは初めてかもしれない。今日は夏休み最後の日曜日ということで、大勢の親子連れや観光客が周りに集まって写真を撮っていく。
白い船体に輝くような純白の帆が映えて、ほれぼれとする美しさだ。現役時代には「太平洋の白鳥」や「海の貴婦人」などと呼ばれていたというのもうなずける。昭和5年(1930)から昭和59年(1984)まで、約半世紀にわたって航海練習船として活躍し、昭和60年(1985)から横浜のこの地に保存・展示公開されている。
周辺は元三菱重工業横浜造船所の跡地で、日本丸が係留されているのは明治31年(1898)に竣工したドック(旧横浜船渠株式会社第一号船渠)の跡だ。隣接する横浜ランドマークタワーの足元には、民営のものとしては現存最古と言われる明治29年(1896)竣工の旧横浜船渠株式会社第二号船渠もあるが、古い方が2号になっているのはなぜだろう。
日本丸も二つのドックも重要文化財に指定されているが、よくある「教育委員会の説明板」の類は見当たらない。詳しくは日本丸メモリアルパーク内の横浜みなと博物館をお訪ねください、ということなのだろうけれど、散歩のついでにちょっと見るだけで十分な人にもわかる情報提供があると良かったのにな。