歴史の見える丘
広島県呉市宮原5丁目
横浜、函館、神戸、長崎、港町はみな山が近い。呉の街も、例にもれず三方を山に囲まれている。その高台にその名も「歴史の見える丘」という公園がある。
眼下には旧呉海軍工廠から発展した造船所や自衛隊の施設、港には軍艦も見える。その眺めから呉がたどってきた歴史に思いを馳せる、という意味で名付けられたのだそうだ。
園内には慰霊碑や記念碑、句碑や歌碑などが集められていて、それらの石碑からも呉の歴史を感じることができる。
造船所に目をやると、自衛艦らしき船がドックに入っていて、ちょうど注水が始まったところだった。修理が終わってこれから海に出るところなのだろう。
造船不況が言われて久しい。呉の造船所も会社の合併や再編などで何度も名前が変わったが、とりあえずは稼働しているようで安心した。しまなみ海道が通る因島や今治など瀬戸内を走ると各地で造船所を目にする機会が多い。そのたびに「がんばれニッポン」と小さくつぶやいて、ついでに「ガンバレ自分」と励ましている。
「歴史の見える丘」の説明板 | 「噫戦艦大和之塔」建塔の由来 | 「造船船渠記念碑」の由来 | 「旧呉海軍工廠記念塔」の由来